『 長年、静内坂本牧場は、競走馬の生産を主とした牧場を経営しておりましたが、
生産馬 ハリマブライトが競走馬生活を終え、引退馬協会の前身、
千葉のイグレット軽種馬フォスターペアレントの会のフォスターホース(FH)となった
ことをきっかけに引退馬、すなわち競争馬生活を終えた後の馬の馬生との出会い、
深く関わっていくこととなりました。
それ以前、私たちは、馬は経済動物と思うこととし、競争生活を終えたあとのこと
まではなかなか考えが及びませんでした。
しかし、ハリマブライトがフォスターホース(FH)となったことをきっかけに、多くの
FP会員の方々がハリマブライトのふるさとである当牧場を訪れ、牧場の馬たちと
ふれあい、お話をする機会が増えるにつれ、馬を競馬としてだけではなく、さらに
その後の馬生も大切に思ってくださる方が多くいる、ということを知り、引退馬や
馬生について、深く考える機会を与えてくださいました。
その縁があり、マイネルスティングが牧場で生活することとなり、ビッグゴールドへと
つながっていきました。
マイネルスティング、ビッグゴールドそして、この馬たちを支える多くの方々と
接する中で、人は、馬に癒され、馬は、やさしい人々に接することで穏やかになり、
時には馬自身が感謝の気持ちを表す、ということに気づきました。
私たち牧場では、今後、このような縁を一頭でも多くの馬につなぎ、そして
牧場で生活することになった馬たちが少しでも幸せで穏やかな馬生を送れるよう、
これからも引退馬のサポートしていきたいと考えております。
最後なりましたが、当牧場のホームページ作成にあたり、画像提供をはじめ、
ご協力していただいた皆様に感謝を申し上げます。』
この意思を引き継ぎ、馬生をゆるゆると過ごして多くの方とふれあっていただける牧場を目指して尽力して行きます。
静内杉下牧場